軒天井収まりの電動化
シャッターの電動化工事で一番難易度が高いのが「軒天井」収まりです。
こちらの現場は、実測の際に各所確認しましたので、なんとか電動化できます。
まず下面がケース貼りでしたので、脱着が可能です。
無事ケースを外すと外巻きのシャッターが見えます。
外観右側の天井内のブラケットです。
まず手動シャフトを下ろして、先に配線類を配置します。
軒天井収まりでは、シャフトを載せてしまうと配線の取り回しができませんので、先に電源線やスイッチ線などの配線の取り回しが必要です。さらにシャフト受けを専用のものに交換して、配線用の穴も空けます。
配線類はシャッターのスラットの巻きに接触すると巻き込まれたり、摩耗してショートしてしまいますので、クリアできるスペースが無い時は、溝を掘って埋めみます。浮いてこないように電工用のステープルでしっかりと押えます。
少し下がった位置で穴をあけ、室内側へ線類を入れます。
配線の取り込み部を室内側からみたところです。こちらの現場の場合は軒天井と室内天井に段差がありましたので、この位置で穴あけしましたが、段差がない場合は室内側の天井から出します。(ただし軒天井側から室内天井側がみえないと施工不可)
室内の線類としっかり結線します。
結線部は電工用の樹脂ボックスの中に収納します。
電動シャフトを載せたところです。
電動シャフトの配線類を処理します。先ほどの電源線などと結線し、手動切り替えワイヤーを設置します。
手動の切り替えスイッチ部のアップです。画像右下部。
ケースを張りなおして電動化工事完了です。停電時などは手動切り替えスイッチで外部から手動式に切り替えられます。
今回は、いろいろな条件が揃いましたので、困難ながらも無事電動化ができました。
場合によりましては、電動化できないこともありますのでご了承願います。
●上記は「そのまま電動化パック」の施工例でしたが、電動シャッターへの一式交換でも配線類の取り回しなどは同様です。